涙のラブレター Ⅱ

車の中で涙を流しながら運転している中年女性

何とも不思議な光景だった事と思います。

涙が溢れたのは何故?


きっと その手紙の中に祖母が昔のように凛とした佇まいでいたから・・・


どんなに年を重ねても、体に力が入らなくても、元気だった頃のように圧の強い文字を書いていたから・・・


次から次へと思い出される約30年前の祖母との思い出は、

「暑い日に三ツ矢サイダーを酒屋さんで瓶のケースで買ってくれたこと」

「週末には3人の孫と自分の4台の自転車を1列に従え、20分もかかるだろうスーパーまで買い物に行ったこと」

「口答えばかりする私の褒める所なんか見つからないはずなのに、外に向いて褒めてくれていたこと」

「食後に歯磨きをしながら金魚の世話をしていたこと」

「体調が悪いと小学校から連絡を受け、自転車で迎えに来てくれたけれど私が重くて前輪が持ち上がってしまったといつまでも語り継ぐこと」

・・・


一杯あるんだよね。。。


そんな祖母が「昔の事を走馬灯のように思い出す」と。

命の灯がもう小さな光しか放っていない事を冷静に書き記しているのです

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